- 一般法人
- 2018.08.31
コスト削減の向こう側
元銀行員として気になるニュースがありました。
鳥取県の地方銀行が業務改善のひとつとして、支店の統廃合を決めました。銀行は鳥取県日南町の支店を撤退すると発表しました。
その対抗措置として日南町は同支店の預金5億6千万円を解約したようです。住民の利便性低下に危機感を抱く自治体が対決する構図となりました。
預金だけ多く預かっていても、預金利息を払わなければならないので銀行はコスト高になってしまいます。なので預金流出はそれほど痛くないと思います。
地方銀行にとって大事なことは地域繁栄や活性化のお手伝いです。その地元の自治体に反旗を挙げられ、
この様な地域密着でないイメージの報道をされることが一番痛いと思います。
目に見えるコスト削減の裏には、もっと深いコストが待ってるような気がします。