- 一般法人
- 2018.05.22
高度プロフェッショナル労働制
「働き方改革」は長時間労働に陥るリスクを高め、過労死を助長するといって反対する声をよく聞きます。
「過重労働等の撲滅」「長時間労働抑制や年次有給休暇取得促進」といった『働き方改革』の趣旨からは正反対の批判です。
その原因となっている制度が『高度プロフェッショナル労働制』といわれる制度です。
この『高プロ』と呼ばれる制度の問題とされる部分が、
「時間ではなく成果で評価」し、「時間外・休日労働協定の締結や時間外・休日・深夜の割増賃金の支払義務等の適用を除外」するというものです。
確かにこの部分だけだと批判する人の意見が的を射ているように思えますが、
しかし、実際には
「対象業務」「対象労働者」「健康管理時間、長時間労働防止措置(選択的措置)、面接指導の強化等」
というように、制度が適用される仕事や人は年収等にもよって限定されており、長時間労働への対策もこの制度には当然含まれています。
「働き方改革」の制度が導入されるかはまだわかりませんが、『働き方改革』が目的としている長時間労働による過労死の撲滅に向けて正しい制度の運用がなされていくように注目していきたいですね。